SOLIDWORKSで部品の変形や動きを再現!フレキシブル構成部品とは
皆様こんにちは。武庫川一郎です。いつもコラムをご覧頂き有難うございます! みなさんは、フレキシブル構成部品をご存じでしょうか?
今回は、SOLIDWORKSのフレキシブル構成部品について解説します。
◆ 目次 ◆
1.フレキシブル構成部品とは
2.フレキシブル構成部品の利用手順
3.フレキシブル構成部品の応用例
4.まとめ:フレキシブル構成部品を活かして、より良いものづくりを!
1.フレキシブル構成部品とは
フレキシブル構成部品とは、SOLIDWORKSのアセンブリ内での部品の変形や動きをシミュレートするための機能です。これにより、リアルなモデルを作成することができます。例えば、スプリングやゴム部品のように、アセンブリ内で長さや大きさが変化する部品を再現することができます。
この機能を使うと、部品の形状や寸法を変更するだけでなく、部品同士の位置関係や接続方法も変更することができます。これにより、アセンブリ全体の動きや変形を柔軟に制御することができます。
2.フレキシブル構成部品の利用手順
ここでは、フレキシブル構成部品を作成するための手順を解説します。具体的な操作手順や参考動画へのリンクもご紹介するので、これからフレキシブル構成部品の利用を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
手順1. 長さや大きさが変化する部品Aを、標準時の形状で作成します。参照ジオメトリを使用して形状を作成し、参照ジオメトリを移動すると形状が変化するようにします。
大きな画面でご覧になりたい方はこちらから
手順2.新規アセンブリモデルを作成し、部品Aを挿入します。同アセンブリモデル内で、部品Aで作成した参照ジオメトリの位置に新たな参照ジオメトリを作成します。部品Aの参照ジオメトリを編集し、アセンブリ内で作成した参照ジオメトリに参照させます(外部参照となります)。これにより、部品Aは「フレキシブル構成部品」として利用できるようになります。
大きな画面でご覧になりたい方はこちらから
手順3.任意のアセンブリモデルに部品Aを挿入し、部品Aで「部品のフレキシブル化」コマンドを実行します。これにより、部品Aの形状がアセンブリ内の形状に置き換わります。部品Aに接続された部
品をドラッグ移動すると、部品Aの形状が変化します。
大きな画面でご覧になりたい方はこちらから
以上がフレキシブル構成部品の利用手順です。詳しい操作手順は、以下のリンクから動画やヘルプを参照してください。
※SOLIDWORKSヘルプサイト:
3.フレキシブル構成部品の応用例
フレキシブル構成部品の応用例を4つご紹介します。この機能を使うことで、よりリアルなモデルを作成し、製品の設計をより効果的に行うことができます。
3.1 シミュレーションする
フレキシブル構成部品を使用して、アセンブリ内の部品の動きや変形をシミュレートすることができます。これにより、実際の部品の状態を再現することができます。
3.2 柔軟性を再現する
フレキシブル構成部品を使用することで、アセンブリ内の部品の柔軟性を再現することができます。例えば、車のサスペンションや人の関節など、実際の動作に合わせて部品の形状や位置を変化させることができます。
3.3 デザインを最適化する
フレキシブル構成部品を使用して、部品の形状や位置を変更することで、最適なデザインを見つけることができます。
3.4 プロトタイプを作成する
フレキシブル構成部品を使用して、実際の製品の動作を再現するプロトタイプを作成することができます。これにより、製品の動作を再現することができます。
4.まとめ:フレキシブル構成部品を活かして、より良いものづくりを!
フレキシブル構成部品の利用により、「組み立て時に形状が変わるもの」や「機械の動きに合わせて形状が変わるもの」を簡単に再現することができます。ぜひ一度お試しください。
また、SOLIDWORKSは毎年新しいバージョンがリリースされ、多くの新機能が追加されています。日常業務の息抜きに、新機能を調べてみるのもおすすめです。各バージョンの新機能はオンラインヘルプで確認することができます。