【世界耐久ニュース】F.C.C. TSR Honda Franceが鈴鹿8耐でも大活躍! by 武庫川二郎
【世界耐久ニュース】F.C.C. TSR Honda Franceが鈴鹿8耐でも大活躍! by 武庫川二郎
皆様こんにちは。二郎です。いつもコラムをご覧頂き有難うございます。
突然ですが「鈴鹿8耐」ってご存知ですか?
モータースポーツの世界では「耐久レース」というカテゴリがあります。もちろんレースなので一番を目指すことは想像できますが、耐久レースは8時間や24時間など、長い時間走り続けなければなりません。なので、速さだけでなく走り続けられる信頼性を兼ね備えたチームだけが勝つことができます。
この耐久レースをオートバイで戦う世界最高峰に位置づけられるものが「FIM世界耐久選手権」、その最終戦が「鈴鹿8時間耐久ロードレース」いわゆる「鈴鹿8耐」です。
今日はこの世界で挑戦し続けるオートバイのレーシングチーム「F.C.C. TSR Honda France(以下、TSR)」による「鈴鹿8耐」での活躍を紹介したいと思います。
日頃、当社のお客様としてSOLIDWORKSの技術支援をさせて頂いているTSRは、昨シーズン日本勢として初めてのワールドチャンピオンになった強豪チームです。
今回の8耐ではどんな走りを見せてくれるのでしょう。
二郎は残念ながら現地に行く事が叶わず、8時間体制でビール片手に自宅観戦しました。
TSRは今シーズン強さを見せていたものの、シーズン序盤に不運もあり苦戦、最終戦の8耐を残してランキングは3位です。8耐では少しでも上位に行きたいところでしょう。
決勝の7/28、TSRは7番グリッドからスタート。スタートの順位争いを絶妙に決め、序盤の1時間は4位通過、1位~5位までが1秒以内にひしめく大混戦でした。しかし、この後からファクトリー体制のトップ3チームが本領を発揮して少しずつTSRとの差が開きます。
(ファクトリーチーム=Honda、YAMAHA、Kawasaki、Suzukiなどオートバイメーカーがその威信をかけて編成するチームです。)
レースは中盤、TSRが4位のまま速いペースで走り続け、安定したピット作業を繰り返しチーム一丸となり上位を睨みます。
そして、太陽が落ちてきた終盤からレースが大荒れになります。たくさんのチームが転倒やトラブルを起こす中、ラスト数周でシーズンランキング2位のチームがマシントラブルに見舞われます。諦めきれないのでしょう、オイルをコースに落としながらサーキット半周ほど走り続けてからリタイアしました。
さらに最終周、このオイルに滑ってなんとトップで走っていたチームも転倒(これは本当に気の毒でした)。このチームは後で優勝の裁定を受けたもののゴールまでたどり着けない大波乱のままレースが終わりました。
そんな中、TSRは過酷な戦いとなった鈴鹿8耐をノーミス・ノートラブルと高い次元で走りきり、ファクトリーチームに継ぐ決勝4位、世界ランキングは2位で今シーズンを無事終えました!
チームの方々の充実ぶりが映像からも伝わってきた印象です。
それにしても、レースを見ても、お話を伺っても、本当に強い・良いチームですね。
TSRの皆様、本当にお疲れ様でした!
ただ、来シーズンの初戦は9月に始まるそうです。(本当に大変ですね・・休めるときには休んで下さいね。)
早速、次に向けて動き出しているTSR。
更なる活躍を期待すると共に、私たちも出来る限り支援できるよう日々精進しようと改めて感じる1日でした。