材料定義の変更について by 小仁川 丸子
いつもお世話になっております。小仁川 丸子です。
今回はSOLIDWORKS Simulationで使用する材料についてご紹介いたします。
部品ドキュメントのFeatureManagerデザインツリーで材料を右クリックすると材料を選択できますが、SOLIDWORKSにはたくさんの種類の材料が用意されています。
例えば図のようなモデルに「1023 炭素鋼板(SS)」の材料を指定し、質量特性を確認するとその材料に応じた質量などが確認できます。
図のように質量特性を確認した場合、体積も一緒に確認できます。
強度解析をする上で縞鋼板などのような形状は詳細にモデル化しない場合がありますが、
質量のみを合わせたい場合があります(詳細にモデル化しない形状の応力評価をしない場合)。
その場合、体積と図面に記載の重量が分かれば材料特性を新規で作成し、質量密度を変更することで質量のみを合致させることができます。
下図では質量密度の変更例を示します。
さらにヤング率を変更し剛性を合致させることで、より実際の現象に近い強度解析結果が得られます。
下図は質量とY方向変位を合わせこんだ結果の一例です。
今回は材料定義で質量や剛性を合わせ、強度解析した結果の一例をご紹介いたしました。
解析負荷を減らすために様々な工夫がありますが、メッシュ要素数を減らす方法の1つとしてお役に立てられたら幸いです。
以上